【感想レビュー】魔装少女リリカは屈しない

『 魔装少女リリカは屈しない 』

感想レビュー

この作品は魔法少女ものとNTR（寝取られ・寝取り）を組み合わせた、かなり意欲的なライトノベルです。物語の軸は、妖魔に狙われる運命をもつ少年シュウジと彼を守る魔装少女リリカ、さらに二人を取り巻く天才少年ジンが織りなす三角関係。そして、この人間関係と魔装少女/魔装悪鬼という独自のシステム、別系統の「魔法少女」たちの存在まで、壮大に広がる世界観が本作独自の持ち味です。

個人的に印象に残るのは、ジンが友情と恋慕の狭間で感情を暴走させ、半ば妖魔化し「魔装悪鬼」となりリリカに迫る展開。性的暴力を“強化”の手段としつつも、ただの陵辱やクズ男の寝取りものにはならない捻りがあり、リリカが自らの意志で“屈する”選択をする点に本作の面白さがあります。「寝取られ」というジャンルでありながら、間男ジンにもただのクズではない複雑な内面とヒロインへの矛盾した思いが描かれています。「純愛」と「裏切り」のはざまで揺れ動く感情、三人の壊れた関係性の行き着く先は読んでいて背徳的なゾクゾク感がありました。

また、男性側の目線で変身ヒロインを支配する悦びが強調されている点を支持するレビューもあり、ヒロイン側の苦悩より「俺がヒロインを落としていく」体験を重視したい読者にも刺さるようです。輪●などに比べ、一人の男とヒロインの攻防に集中できる点は二次元ドリームノベルズ的な“願望充足”作品としても高評価されています。

一方で、「タイトルに反して屈するのが早い」「ヒロインの心の変化の描写がやや浅め」と感じる声や、従来シリーズに比べて魔法少女や敵勢力との戦い・人間関係の掘り下げがやや犠牲になっていて、ページ数の制限もあり設定がやや散漫に感じるという指摘もありました。ただこれは、NTR・エロ要素を純粋に求める読者層にはあまり気にならないかもしれません。

既存ファンからは「シリーズ未読でも大丈夫」「寝取り・寝取られジャンルの入門に最適」「作者懺悔さんらしい高いクオリティ」といった声が多く、純粋な二次元NTR・変身ヒロイン好きなら満足度はかなり高いと言えるでしょう。むしろ「魔装少女」「魔法少女」など膨らみすぎた設定や、三角関係の総括として一定の到達点を感じた、というような熱い賛辞もありました。

総合的には、本作はエロと背徳感を同時に味わえる“濃い目”のライトノベルです。NTRやヒロイン凌●ものに抵抗がなければ、力強い個性と世界観を併せ持った力作と言って良いでしょう。特に「変身ヒロインを一人の男が徹底的に支配する」という快感を求めている方、「男主人公目線で寝取りを楽しみたい」方には強くお勧めします。逆に、複雑な恋愛や戦闘ドラマの掘り下げを求める方や、ゆっくりとしたヒロインの変化を重視する人には物足りなさもありそうです。

4.2

作品情報

【電子書籍書き下ろし！】

妖魔に命を狙われる少年シュウジを守るため、

無骨な武装を身に纏い『魔装少女』として戦うリリカ。

そんな『魔装少女』の戦闘をサポートする少年ジンは

親友であるシュウジを助けたいと思う傍ら、

リリカに対し淡い恋心を抱いていた。

しかし、少年が胸に秘めていた想いは粉々に打ち砕かれる。

あろう事か、リリカがシュウジに告白し、

両想いだと喜び合っている光景を目撃してしまったのだ。

絶望的な事実は少年の負の感情と性欲を暴走させ、

漆黒を身に纏った化け物『魔装悪鬼』を誕生させてしまう。

衝動のままリリカに襲い掛かり陵●の限りを尽くす『魔装悪鬼』。

そして妖魔や『魔装悪鬼』を倒すためと

リリカに対し、性行為による強化を提案するジン。

愛しき人を救うため、気丈に振る舞い戦う武装乙女に

燃え盛るような嫉妬心と情欲によって支配された少年の魔の手が襲い掛かる！！

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